Iターン漁師の食生活


 私は三十路前で独身で、家事は全て自分で行っています。料理は、自分で言うのも何ですがかなり出来る方だと思っています。
 漁師になって一年近くが経つわけですが、ここ一年ほとんど食費が掛かっていません(月に四桁。五桁になることはまずありません)。うちの会社では、豊漁の際は現物支給があります。あとは、食べきれない分を周囲の農家や街の酒屋・醤油屋に持っていくと物々交換である程度の物は手に入ります。定期的に現金で買っているのはコーヒー豆・卵・肉・果物くらいでしょうか。そして、最近は干物造りにこっています。街にホイホイと飲みに行けるような立地条件ではないのと、長期保存のためです。適当に開いて、塩水につけて写真のように干すだけです。

イカの干物(他の魚にも応用可能)

  • イカを開いて内臓を取ります。ゲソは煮物や唐揚げに。干物よりも美味しいです。新鮮なイカが手に入れば、内臓とゲソを塩からにしても美味しいですよ。
  • 煮沸消毒したあとに冷ました海水に一時間ほど漬けます。海水が手に入らない場合は同程度の塩分濃度の水でもOK。ただ、海水の方が遙かに美味しいです。
  • 適当な方法で1日から2日干します。乾燥度合いはお好みで。私は一夜干しで若干しっとりしている程度が好きです。