ガラス瓶で売られる物しか信用に値しない

 ガラス瓶、それも一升瓶が好きです。基本的には、液体に関してはガラス瓶で売られる物しか信用しません。日本酒は当然一升瓶、四合瓶すら嫌いです。ビールも缶ビールは五年以上飲んでません。ペットやプラスチック、紙などの容器では香り成分をシールドすることが出来ませんし、なによりも容器の低コスト化を図る、ということはそれだけの品物でしかないわけです。問題は中身、と人は言うけれど、その中身だって外側がしっかりしていなければ守ることは出来ないのです。
 ということで、普段私の使っている調味料の紹介です。

 左から味醂、米酢、醤油です。
 味醂は小笠原味醂醸造(愛知県)の本格三河味醂です。一升2,300円と少々高いですが、なんとこれ、そのまま飲んでももの凄く美味しい日本酒*1なんです。あと、これさえあれば料理に砂糖はいりません。新鮮な食材なら臭み抜きの日本酒もいらないので、この時期なら金沢港か近江町で朝捕れのカレイを買ってきて、だし汁と味醂、醤油少々であっさりと煮るだけで絶品の煮付けのできあがりです。
 真ん中は高野酢造(石川県白山市)の米酢です。以前は京都の千鳥酢を使っていたのですが、石川で買おうと思うとやはり高いので、安くて美味しい酢を探していました。そして五年ほど前に見つけたのがコレです。なんと一升872円。それで、京都の千鳥酢よりも美味しいと思います。これで作るしめ鯖の旨いことといったら。
 右は中六商店(金沢市)の旭醤油です。一升700円くらいだったと思います。キッコーマンの醤油が1リットルで300円くらいだと思うので、それほど高い醤油ではないです。中六商店は近江町市場のすぐそばにある味噌屋さんです。こちらにきて二、三年は実家の味噌を使っていたのですが、買えば安い物を送ってもらうのは馬鹿らしいですし、古都金沢は味噌・醤油屋の宝庫です。ということで、いろいろな味噌屋の味噌・醤油を買いあさり、最後に選んだのが中六商店です。金沢らしい甘口の薫り高い濃い口醤油です。店が朝八時過ぎからあいていて、切らしたときにふらりと買いに行けるのも嬉しいです。ちなみに一度ここで麹を買ってドブロクの密造に挑戦して見事に腐らせたことがあります。
 料理は調味料にこだわるのが一番コストパフォーマンスが良いと思うので、ちょっとこだわってみることをおすすめします。

*1:味醂は本来はモチ米で作った甘い日本酒のことで、滋養強壮のために飲まれていました。