冷やで飲む必要があるお酒が嫌いです


 日本酒のことを書くのは本当に久しぶり。
 決して呑まなくなったわけではなくて、今でも月に20升くらい呑むんだけど、これといって書くこともなかったので書いていませんでした。
 写真は石川県のお酒「夢醸」。
 ここ数年盛り上がってきているレーベルなんだけど、今まではあんまり美味しくないというか、「あんまり好きなタイプの日本酒じゃないなあ」と思っていました。しかし、そうは思いつつも年々レベルアップしているとは思っていて、かなり期待しているレーベルでもありました。
 そして、今日今年の純米酒を呑んだのですがこれが実に旨い。去年のものと比べるとかなり上達した感じです。

 タイトルにも書きましたが、私は冷やして飲むアルコール飲料が嫌いです。だからビールも嫌いだし、白ワインもあまり好きではない。吟醸酒も、冬以外飲みません。これは、家電製品がキライで冷房器具は持たず、暖房器具も火鉢のみという偏屈な性格の延長で、やはり冷蔵庫で冷やしたお酒が嫌いなためです。吟醸酒ひやおろしまで呑みません。今の私は、冷蔵庫が当たり前になった50年代以前の日本人に限りなく近いアルコールライフを送っている自信があるのですが、どうでしょうか。
 というわけで、今の時期は常温で人肌燗〜ぬる燗になってしまうので、人肌燗でこそ美味しいお酒を探しては呑んでいます。最近のヒットとしては、「獺祭 燗」があります。燗で呑むことを前提に作られた吟醸酒で、人肌燗で呑むと何とも言えない味わいがあります。他には、石川県は池月の純米も、盛夏にこそ美味しい純米酒です。
 そして、この「夢醸 純米」ですが、気温32度のなか室温で呑んでいるのですが、非常に美味しい。人肌燗だと、アルコールの揮発が多くて旨味や香りを感じにくくなるのだけれど、このお酒はきっちりと米の旨味を感じます。あと、去年まで後口に感じていた雑味を以前ほどには感じない。かなり完成度の高い純米酒だと思います。今の時期の常備酒は池月の本醸造及び純米なので、池月に飽きた時にちょくちょく呑んでみたいと思います。