スーパークールビズなら、それこそ和服ですよ

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110513dde041040032000c.html

同省によると、スーパークールビズではポロシャツ、アロハシャツ、スニーカーやサンダルを認める。Tシャツとジーンズも着用可能だが、Tシャツは執務室内に限り可で「無地か柄が派手でないもの」、ジーンズは「破れてだらしないものは除く」とした。ビーチサンダル、短パン、ランニングシャツは認めない。

 スーパークールビズというのなら、それこそ和服の出番ですよ。
 去年も書きましたが、盛夏の時こそ和服が過ごしやすいのです。「和服は暑い」というのは日常的に和服を着ていない人による風評被害に他なりません。「時々(月に1回程度)和服を着る」という人がよく「夏の和服はしんどいからねえ」と言うけれど、はっきり言って味方に後ろから撃たれたような気分にすらなる・・・。そういう人は、試しにワンシーズンに10日程度連続で和服を着てみると良いと思います。一気に和服経験値がたまりますよ。
 私も、夏にスーツを着ると「洋服は暑いなあ」と思うことがあるので、そういうことなのだろう。

 どうしても公共の場ではTPOが大事です。さすがに、役所でTシャツ短パン、というわけにはいかない。
 だからこそ、和服が楽なんですよ。和服は開口部が多いので、非常に寒暖の調整が楽です。一人で涼む時は袴をたくし上げて、胸元をざっくりと開けて扇風機の前に立つだけで風が服の中を抜けて非常に涼しいし、汗もあっという間に乾きます。袂の中に扇子や団扇で風を送るのも、脇の下の暑気が抜けて非常に涼しい。
 人前に出る時や外出する時は襟元をサッとただすだけでOK。とっても簡単です。

  • 麻の着物は本当に涼しい

 麻の着物は本当に涼しいです。私は小千谷縮みを何枚か持っていて、夏場は専らこれを着ています。*1
一人でいる時は襦袢を省略して素肌に直接長着を着て、麻の角帯を緩めに巻きます。小千谷縮みは汗をかいても全くべとつかないので、裸でいるよりも涼しいです。それに、浴衣と違って絽や麻の袴と合わせればオフィシャルな場にも出られます。この楽しさを味わうと、もう洋服には戻れません。盛夏こそ、和服の持ち味が最大限活かされる季節と言って良いと思います。

 まず、官公庁で和服を推奨してみてはいかがでしょうか?

*1:夕立などでちょっと涼しくなったら木綿の浴衣を着流し。