本醸造の季節

 オールスターDX2に感動して、ゴールデンウィーク以降プリキュアを初代から見直し始めているのですが、ようやくスプラッシュスターに入りました。ようやくムープ・フープが出てきたところ。この新登場の妖精二人の声が満・薫と同じ声なのは、この時点で一年打ち切りが決まっていたからなのですが、初めてこの24話を観たときは満と薫はもう死んでしまい、生まれ変わりとしてこの妖精達が出てきたのだと思って本気でヘコんだものです。
 いやあ、それにしてもスプラッシュスターは傑作。架空の街の名門私立が舞台だった初代・マックスハートに対して、鎌倉が舞台で学校も市立中学と、「わたしたちの物語」になっている。作画も高め安定で日常描写の奥深さが素晴らしい。しかし幼女向きじゃないよなあ。犬顔・猫顔の初代に対して狸顔と狐顔。プリキュアのモチーフは花鳥風月で敵のモチーフは木火土金水。蝶がモチーフのプリキュア5、フルーツのフレッシュ、花のハートキャッチと比べると幼女にとってわかりにくすぎ。しかしまあ、スプラッシュスターが傑作なのは間違いないので、東映とパンダイは今すぐアプコンしたBlu-rayボックスを出してください。絶対に買います。
 そんで、話は変わりますが梅雨入りしたこの時期、よく人からは「やっぱり冷酒を飲むの?」と聞かれるのですが、私はもっぱら常温の本醸造です。ちょうど生酒の季節が終わりレギュラー品のボトルがひと揃いする季節なので、新酒と同様各酒蔵を一通り飲みます。
 そして、その中でも本醸造を好んで飲みます。理由は、この時期冷酒は温度管理が面倒くさいから。廊下に出しておけばまず問題ない冬場と比べて、吟醸や純米の温度管理が面倒くさいこの時期は、普通酒本醸造を主に飲みます。純米〜吟醸は、度数18度以上の劣化しにくい物を除いてまず飲みません。私にとって日本酒は日常そのものなので、冷蔵庫を使ってまで吟醸を夏に飲むことには違和感を覚えます。せっかく日本には美しい四季があるのですから、わざわざ文明の利器を使ってまで冷たいお酒を飲む必要は無いと考えます*1。そういうわけで、ひやおろしの季節まで吟醸酒はほとんど飲みません。
 日本酒の美点として、『様々な温度で楽しめる≒温度管理が容易=一年中楽しめる』というのがあると思います。各酒造メーカーや酒屋さんは、そういった「普段着のお酒」という点も考えて欲しいです。ここ数年、ビール業界はより安い(≒毎晩でも飲める)発泡酒雑酒・リキュールが市場争いの争点になりました。日本酒は、一時期の吟醸ブームが去った後、やはり減退を続けています。吟醸みたいな高くて温度管理の必要なお酒を酒蔵が酒店、ファンがプッシュする時点で、「毎晩飲まなくていいよ」と言っているようなものです。現在の限定酒や吟醸酒を使った高級戦略では、いずれ日本酒の市場は先細りになる一方だと思います。

*1:私はパソコン・AV機器・ゲーム機以外の家電製品をほとんど使いません。魚も、その日に食べる分以外は干物にして冷蔵・冷凍での保存を好みません。真夏は団扇と扇子のみ、真冬も火鉢と炭火炬燵のみで過ごしています。ちなに私はCO2による温暖化には懐疑的で、それどころかほとんどの自然保護活動に対して冷笑的な立場を取っています。私は一次産業に従事し、家電製品をほとんど使わず、必要時以外は自動車を使わない、という生活をしていますが、それは私自身の偏屈な拘りにのみよるもので、エコ(笑)みたいな新興宗教には一切興味がありません。ちなみに、ここでの『新興宗教』というのは、科学的根拠がない比較的新しい概念を主張の拠り所にする、という意味です。