宗玄しぼりたて生原酒を今年も飲む


 石川県でいち早く出回る新酒、宗玄生原酒です。例年濾過したものと、濁り酒が出荷されますが、写真は濾過したものです。普通酒の原酒で、約二〇度ありますが、四合瓶で1000円程度です。
 私は、例年このお酒を必ず飲む事にしています。理由としては、そのコストパフォーマンスもそうですが、私にとって宗玄が石川県の地酒の基準になっているためです。
 宗玄は、能登の最大手の酒蔵です。日本中どこでも買える、というほどのメジャーな銘柄ではありませんが、石川県ではどこでも、それこそスーパーチェーンやコンビニでも買えます。そういった大手の地酒蔵が、味を保ちつつも個性をだし、かつリーズナブルな値段で商品を出しています。個人的には、この宗玄こそが、「価値ある日本酒」の基準だったりします。最初にこれを飲む事で、自分の中の美味い・不味いの基準を整える事にしています。私は、一度飲んだ日本酒の味を(なかなか)忘れない、という隠れた才能というか特技があるのですが、その特技を維持するためにも「一つの基準」を維持しておく必要があるのです。その新酒における基準が、この宗玄なのです。
 今年も、新酒のトップバッターとして宗玄を飲みました。去年同様すっきりとおいしい素晴らしい新酒です。春先以降に出回るお酒が今から楽しみです。そして、これから石川県は新酒が目白押しの美味しい季節です。これもまた楽しみです。