私の使っている加賀和傘

この週末、金沢は大雪です。先週ようやっと雪がとけたのに、またまた雪かきの日々です。雪が降ると下駄が歩きにくくなるので、しかたなしに長靴を履きます。よく、「雪の日はどうしよんが」と聞かれますが、普通に長靴を履いています。
こう書くと雪の日は面倒くさいことばかりに思えますが、しんしんと降る雪のもとでは加賀和傘が実に恰好良く映えてくれるので、あえていろんなところに出かけます。
ということで、デジカメがあることですし、私の使っている加賀和傘を紹介したいと思います。2本持っていますが、どちも松田弘傘匠による作です。

上が女物の蛇の目傘、下が男物の助六傘です。値段はどちらも三万五千円くらいでした。素材は竹と紙ですが、表面には膠が塗ってあり、防水性はかなり高いです。差し渡し四尺(120センチ)程度あって、二人で使っても肩が濡れることはありません。ビニール傘と比べると少々重いですが、垂直に持って差してやれば、あまりその重さは感じないはずです。それよりも、竹で出来た骨は丈夫で、北陸の吹雪にさえビクリともしません。写真の傘も、和装を始めてからですから、丸三年は使っています。金沢は雨の都とも呼ばれるくらい雨が多く、毎日のように持ち歩いていますが、解れはまだほとんどありません。
値段は高いかも知れませんが、非常に実用性の高い、「用の美」の見本のような傘です。
ちなみに、普段は写真のように軒下に吊しておきます。
後に移っているのは被り笠で、自転車に乗るときに被ります。傘差し運転にならないので、とっても便利ですよ。これは白山の麓、白山市鶴来町というところにある荒物屋で買いました。竹ではなく檜で編まれていてとても軽くて丈夫です。完全国産品で\2500。とってもお買い得ですよ。
今日は朽ち葉色の紬袷にモスリンの襦袢、紺色の半襟。紺の角帯に白茶の木綿袴です。外出するときは妹に編んでもらった白い毛糸のマフラーを巻いています


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