\3150の大吟醸


先日長野県で買ってきた、酒所信州で一番美味しいと自信を持って言えるお酒です。もしかしたら、日本一かも知れません。
なんとこれ、山田錦100%、精米歩合39%の大吟醸で、一升\3150なのです。大事かつ衝撃的なことなのでもう一度書きます。山田錦100%、精米歩合39%の大吟醸で、一升\3150なのです。
信州銘醸という上田市にある会社ですが、ホームページにもこのお酒は載っていません。通販をおそらく規制しているのでしょう、ネットでも手に入りません。手に入れるには、蔵元か長野県の特約店に行くしかないのです。
本当の意味で、「上善水の如し」という吟醸酒です。綺麗なスッキリとした味気のない「飲みやすいだけ」のお酒ではありません。舌の上で丹念に転がすことによって千変万化の風味が鼻を抜けていきます。
写真には2本写っていますが、新聞紙を剥いてある方を見てください。ラベルが張ってない、無銘の酒なのです。理屈抜きに、地元の人に飲んで欲しい、作り手の願いが伝わってきます。
蔵元にも行ったことがありますが、はっきり言って蔵元はおろか小売店にもほとんど利益はないそうです。ただ、それでも本当に良い物を飲んでもらいたい、そういった想いを込めて、この値段で出しているそうです。
秋から冬にかけて、非常に本数は少ないですが特約店には確実に出荷されます。東信にお出かけの際は是非買って飲んでみてください。日本酒観が変わるかも知れませんよ。
あ、あとこの会社は「瀧澤」という銘柄を出していて、こちらは年中手に入ります。個人的には特別純米酒がお薦めです。内陸らしい、どっしりとした私好みのコストパフォーマンスの高い純米酒です。