お薦めの日本酒

毎週金沢市で無料配布される、「金沢情報」というフリーペーパーがあります。金沢市内の様々な情報が詰まっていて、個人的にもかなり楽しみにしているフリーペーパーです。
今週の特集はそのものずばり「北陸の地酒」でした。
特集の内容は当たり障りのないメジャーレーベルを紹介する内容だったのですが、日本酒をこういう形で取り上げるメディアは減る一方なので、今後も季節の折々にこういった記事があると嬉しいです。
今回の特集がいまいち痒いところに手の届かない内容だったので、個人的なお勧めを価格帯ごとに紹介したいと思います。新酒などの季節商品や限定品は除外しますので、観光などで訪れる予定の方も参考にしてください。ちなみにコストパフォーマンスを重視した評価となっています。

  • 一升\2000〜\3000

純米酒吟醸酒がこの価格帯になると思います。

石川県でも1・2位を争う石高を誇る福光屋特別純米酒です。福光屋は全ての製品が純米酒という、石川県でも先進的な酒蔵です。その中でも個人的に気に入っているのが黒帯 純米酒です。冷やで飲むとスッキリと、燗で飲むとふくよかな味で、飽きの来ない普段着のようなお酒です。値段も安いですし、金沢市の酒屋ならたいてい取り扱っていて、手に入りやすいです。石川県の日本酒マニアの人に言わせれば、「福光屋?ふーん」となるのかも知れませんが、これよりも美味しい純米酒なんて、そうそうあるもんじゃありません。比較的市街地に酒蔵があるので直接訪れるのも良いでしょう。

石川県でも最古の酒蔵です。かつては加賀藩御用達として栄えました。加賀鶴、という名称も、二代藩主利長公からさずかったものです。名前からも分かるように、どちらかというと観光客向けのお土産品的な銘柄ですが、その味わいは素晴らしいです。冷やに良し燗に良しの味わいで、日本中どこに持って行っても恥ずかしくない銘酒です。ここも酒蔵が市街地にありますので、是非酒蔵に直接買いに行ってみてください。

  • 獅子の里 中取り純米吟醸 松浦酒造 \2800

はっきり言ってとてつもなくおいしいです。大吟醸と言ってもおかしくないようなおいしい吟醸酒です。これがレギュラー品として、\3000以下で売られているのは奇蹟と言っても良いでしょう。金沢市内でも取り扱い店舗は少ないですが、非常に美味しいお酒です。特約店の情報が知りたい方は酒蔵か私に質問してください。

個人的には、今一押しの純米酒です。ふくよかな旨みが素晴らしい、能登らしいお酒です。今なら宮崎酒店のオリジナル商品になりますが、3年古酒が\3500で手に入ります。レギュラー品なら金沢市内にも何件か取り扱い店舗があります。本当にお薦めです。

  • 池月 純米 烏屋酒造 \2520

池月の中では一番コストパフォーマンスが高いと思います。春から秋にかけての我が家の常備酒です(冬場は燗酒用に本醸造)。何が良い、というわけではありませんが、バランスの良い、とにかく美味い純米酒です。金沢市内では私の知る限り二軒しか取り扱っていませんが、特約店情報が知りたい人は私か酒蔵に聞いてください。

  • 4合 \2000〜\3500

大吟醸がこの価格帯になると思います。この値段になると、さすがの私もお土産や記念品としてしか買いません。

  • 天平 七年古酒  布施酒造  \1500(500 ml)

能登半島七尾市にある酒蔵です。なんと、世にも珍しい古酒専門蔵です。コストパフォーマンスという点では五年古酒に軍配が上がると思いますが、酒造を訪れたときに試飲した限りでは、七年古酒が一番美味しいと感じました。金沢市内に取り扱い店舗が無いので、酒蔵に直接赴くか、宮崎酒店でお求めください。

  • 御所泉 古都のいずみ  \3000

精米歩合35%で四合\3000という破格の大吟醸酒です。お土産品として金沢市内でも数カ所で取り扱っていますが、個人的には直接酒蔵に行って欲しいです。金沢市の、星陵大学の近くです。とてつもなく美味しいですよ。
 
他にも手取川・谷泉・宗元・朱鷺の里・加賀ノ月・神泉・白菊・白駒 etc.・・・。とにかく石川県には美味しいお酒がたくさんあります。私はほとんどの蔵を飲んでいますので、質問がある方はコメント欄か、サイドバーのWeb拍手から質問してください。このブログ上で、なるべく細かくお答えしたいと思います。