12月下旬〜1月中に観た映画の感想

ちょっと簡単に

仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&000 MOVIE大戦MEGAMAX」8/10点
 傑作!
 もはや信頼のブランドになりつつある坂本浩一監督最新作。
 オーズがとにかく格好いい!メダルでフォームをチェンジしながら、とにかくアクションしまくり。Wの二人にまた会えたのも嬉しかったし、フォーゼとナデシコは、あれはあれでアリ。
 坂本監督は、やっぱり凄腕。東映は、この人に数十億円預けてオリジナルのアクションを撮らせてみれば良いのに。

海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」7/10点
 面白かった−。
 80年生まれの私にとって、81年のギャバンはギリギリリアルタイムではないのだけれど(記憶に残っているのはシャイダー以降)、再放送やビデオなどで幼少期に観たことがあり、それなりの思い入れはあるつもり。
 そして、そのギャバンが格好いいのなんの。全体の半分くらいはギャバン出ずっぱり。そしてアクションの切れ、煌めく銀色、まぶしすぎる・・・。
 アクションもアイデアに溢れていて、本当に楽しかったです。オススメ。



恋の罪」6/10点
 ユナイテッドシネマ金沢で鑑賞。
 今注目の奇才、園子温監督作。
 個人的に大好きな監督なんですが、うーん、期待値が高かったせいか、イマイチ乗り切れずに終わってしまった。せっかくの18禁指定なのに濡れ場も暴力シーンも弱くて、なんか興ざめしてしまった。
 石川では2月下旬公開の「ヒミズ」に期待したい。

きみはペット」6/10点
 日本では数年前に連載が終了した少女マンガを原作に、なぜか韓国で韓流アイドル映画として映画化、という謎企画。
 地雷臭しかせず、おそらくマンガ原作実写映画でなかったら、絶対に観に行かなかったであろう作品。
 しかし、意外や意外、結構楽しいアイドル映画だった。韓国の、とりわけ男優達は「如何に自分を魅力的に撮ってもらうか」ということに本当に長けているなあ、と感じた。日本のSMAP始めジャニーズのみなさんも、こういった技術はどんどん取り入れていった方が良い、とすら感じた。
 少なくとも、21世紀以降では、日本のどの少女マンガ原作実写映画よりも面白かったです。やっぱり韓国映画は侮れない。

ALWAYS 三丁目の夕日 '64」1/10点
 はいキター。1月にしてはやくも年間ワースト候補作。山崎監督のゴミ率は本当に驚異的。死ね、とは言わない。お願いだから監督なんていう身分不相応な役職は降りて、CG屋に専念してくれ。
 とにかくね、酷いの一言。
 シナリオ、演出全ての意図が不明。
 例えばだけど、茶川はいったい何がしたかったの?一度は小説に傾きかけてた淳之介に無理矢理勉強させて、でも結局は茶番劇でもって小説へと再び向かわせる。単なるマッチポンプな上、その手順も「何じゃソリャ?」といった感じ。親子がテーマなのに六ちゃんの青森の両親は出ず、鈴木オートの夫婦がなんとなくおさめてしまうのもどうかと思う。あと前二作やYAMATOでも思ったけど、只歩いているだけ、只突っ立っているだけのエキストラはどうにかならないの?
 かつての日本の温もりを感じて欲しい、とか言ってらっしゃったけど、そもそもご近所数件しか関与してこない世間、ってどんだけ狭いの?六ちゃんのフィアンセも、結局は近所の医者の先生の知りあいだし(しかも、彼の境遇をぱっと出てきた彼がペラペラとセリフで説明してしまう)、映画中で展開される世界が狭すぎて温かい以前にキモチワルイよ。
 あとはさあ、64年って、公害やらベトナムやら学生運動やら、どちらかというと世の中に暗い影が忍び寄ってくる時代だと思うんだけど、そこは華麗にスルー。淳之介なんて第一志望が東大なんだから、学生運動とかもっと興味持ってても良いんじゃないの?結局はお客の目と耳に優しい素材だけをたいした料理もせずに並べてしまって、その結果なんとも言えないゲテモノになっている。
 とにかくね、本当にオススメしません。頼むから、もう少し真面目に作ってくれよ。観客以上に映画が可哀相だよ。