インフィニット・ストラトスを今さら観た。もう、アニメってこういうので良いよ


 ニコニコ動画で鑑賞。ニコニコ動画の有料サービスを初めて利用した。
 スゲー楽しかった。面白い・つまらない、良い・悪いは別としてとても楽しいフィルム。楽しさだけならここ数年でもずば抜けてる。ヒロイン達も可愛いし、ブルーレイが売れるのも分かる。私も冬のボーナスが出たら全巻揃えてしまうかもしれない。
 良い意味で、「ヒドいアニメだなあ」とニヤニヤしながら観た。感情移入が難しいくらい鈍感でボンクラな主人公とか、分かり易すぎるツンデレとか。なんか、とんとん拍子で主人公に惚れていくヒロイン達とか。うん、こういうので良い。こういうのが良い。
 もの凄く90年代的なハーレムアニメ。久しぶりにここまでストレートなハーレム物を観た。ここ数年、低予算故にB級ボンクラ(褒め言葉)だったり、メタパロディ的なボンクラハーレムアニメはたくさんあったけど*1、こういうのは久しぶり。 うん、やっぱりこういうの“が”いいんだよ。
 かといって懐古的なおっさんアニメ、というわけでも無い。「ISによって女尊男卑になった世界」を舞台にしておきながら、登場人物中唯一の男性でハーレムの中心である主人公が何かにつけて「男が女を放って逃げられるか!」みたいなマチズムを主張するのが、ある意味凄く現代的。女性陣が圧倒的に肉食女子なので、観ていて「これはちょっと引くわ〜」になりかけたところで、その肉食女子どもの盾になって「俺がやらなきゃ」みたいな展開になるので、「Woooooooh, Yeeeeeeeeh!!!!!!」と喝采を送りたくなる。その辺が、本当に良い案配。
 あと、何が凄いって、お話のストーリーから設定から、全てがこのハーレムを成立させるためだけにある、というのが潔い。とにかく、細かいことはどうでも良い、というアニメ。世界で467機しかないISでどうやって産業や軍事を支えているのか、とか。その467機のISのうちのかなりの数が訓練機としてこの学園に所有されているかのように見えるけどそれはどうなのか、とか。みんな日本語がペラペラなのはどうして、とか。そもそもIS自体が高性能な戦闘機、程度の性能しかないように見える、とか。とにかく設定の突っ込みどころは腐るほどあるんだけど、まあそんなのはどうでも良いじゃない、と思えてくるから不思議だ。また、大きい物語が全く無い、というのも凄い。別に大きな戦争が起こっているわけでもないし、人類共通の敵が出てくるわけでもない。あの「ストライクウィッチーズ」でさえネウロイという人類共通の敵が出てくるというのに、この割り切りは凄い。
 とにかく、今年一番の掘り出し物だと思いました。面白かった!オススメ。

 あ、個人的にはセシリア・オルコットが一番好き。画面に映っているだけでテンションが上がる位好き。なんか、ボディーラインにおいて、一番倉嶋丈康っぽさが出てると思う。特に1話で顕著なんだけど、胸以上にお尻を強調した安産型のデザイン。倉嶋丈康の描く美少女のボディーラインが昔から大好きな自分にとってストライクど真ん中なキャラクター。声がゆかななのもまた、よろしい。
 一時的にエロゲーやイラストに軸足を置いていた時期もあったようだけど、ここ数年はテレビアニメの方に戻ってきたみたいで、アニメファンとしては実に嬉しい。その仕事量に比して作品や評価に恵まれてなかったような印象があったけど、「ストライクウィッチーズ2」に引き続きヒット作に携わったことで、アニメファンの間の認知度も上がったんじゃなかろうか。 


参考
CARNIVAL OPアニメ。個人的には倉嶋丈康といえばやっぱりこれが一番好き。

*1:涼宮ハルヒの憂鬱」とか「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!」とか「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」とかね