最近観た映画
「君に届け」5/10点
DVDで鑑賞。2010年公開作品。人気少女漫画の実写版。
原作は既刊は全て読んでいて、アニメもレンタルで並んでる部分まで(二期の4巻)は視聴済み。アニメの主演は能登麻美子、爽子の親友に三瓶由布子と沢城みゆき、恋のライバルに平野綾、というシネマハスラーで言うところの「俺の理想のキャバクラ」状態。声優アニメとしてはピカイチだったが、普通に見ても可もなく不可もなし、そこそこよく出来ているので原作ファンとアニメファンにならオススメ。
というわけで、実写版である。
これまた、無難に作ってあるなあ、というのが素直な感想。もっと言ってしまえば、無難すぎて面白味に欠ける。
原作をもの凄く丁寧になぞっているんだけど、それゆえ映画としてどうよ、と思ってしまう点もそこかしこに。
例えば、爽子役の多部未華子が爽子役としては可愛すぎる。爽子は根暗がたたってクラスから浮いている、という設定なんだけど、あんな可愛い子いたら普通みんなほっとかないでしょ。その反面、恋のライバルである梅子役の役者が可愛くない・・・。梅子はみんなに好かれるアイドル的美少女で、爽子は実は可愛いんだけどみんなそれに気付いていない、という設定なんだけど全てぶちこわし。原作のストーリーをきちんと再現したいのなら役者も再現性を保つべきだったし、それが無理ならストーリーやノリを役者に合わせるべきだったと思う。
後は、いろいろ不満点はあるけどこの辺で。
コミックを読んでいる人は今さら観なくても良いし、原作ファン以外はそもそも観る必要は無い。そんなつまらない映画でした。
「忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動! の段」7/10点
DVDで鑑賞。2011年公開作品。
面白かった−。映画館で観れば良かったよ。
先日の実写版で感じた不満点が、全てきちんと処理されていました。
冒頭での合戦シーン、傷付き呻く雑兵を映すことでこの世界のリアリティラインをはっきりさせてくれている。「打たれたら死ぬ、痛みのある世界」なのだ。
その次のギャグシーンも同様で、シンベエのせいで吹っ飛ばされた乱太郎が、乱太郎を銭に見立てたキリ丸の馬鹿力によって受け止められる。つまり、乱太郎はキリ丸に受け止めて貰わなければ大怪我していたわけで、リアリティラインがきちんとギャグシーンでも徹底されている。
その後も、キャラごとに見せ場がきちんと用意してあるし、時代考証もそれなりにしっかりしている。今までの乱太郎に対するイメージを覆す良作になっていると思います。オススメ。