週末に観た映画の感想
ちょっと忙しいので簡単に。
「イリュージョニスト」9/10点
ユナイテッドシネマ金沢で鑑賞。
シルヴァン・ショメ監督最新作。2010年公開作品。
傑作。しかし、観たあとも何というか、心がざわざわして感想がまとまらない。
老マジシャン・タチシェフは、スコットランドで出会った少女・アリスと奇妙な共同生活を始める。生き別れた娘とアリスを重ねるタチシェフは、彼女と疑似家族的な関係を築くが・・・。
登場人物達の生活感、生命感がすごかった。その水彩画風のタッチやデフォルメを効かせながらもリアルな芝居、というのは日本のアニメでも近年よく観られるもので、世間で言うほど目新しいものではないのだけれど、作品全体に溢れる生命力と物語に対する一歩引いた感じ、などは普段日本のアニメにどっぷりつかっている自分にとって、頭を殴られたような衝撃だった。
作品全体がパントマイム風、というか、無声映画風に作られているんだけど、台詞は最低限であくまで動きで表現していくのが非常に好ましい。アニメって、本来こういうものなのかもなあ、とも思わされた。
アリスにもう少し自活できそうな要素や結末を用意できなかったものか、とも思ったけど、直後普段からあれほど馬鹿にしている宮崎駿イズムに自分も毒されていることに気がつき、アレで良かったんだと思うことにしました。
人を選ぶ作品かもしれませんが、この作品から「何か」を感じない人もいないとも思うので、まだ未見の方は是非観てください。傑作です。
「さや侍」1/10点3/10点
最悪。切腹して欲しい。
詳しい感想は後で書きます。
追記
ちょっと点数を上方修正。
作品としては滑りまくっている、という評価には変わりはないけれど、「なんとなくアリだな」とも思えるようになってきた。
娘との絆と共に武士の誇りも取り戻して、最後は切腹して果てる、という展開とラストはかなり早い段階で読めていたんだけど、最後は私自身も「切腹しないでくれ・・・」と思ってしまった。ツマラナイツマラナイ言いながら、なんだかんだで物語には引き込まれていたのかもしれない。
漫才ギャングなんかよりは遙かに映画的で価値のある映画だったとも思うので、松本監督の次回作には期待しています。
「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」7/10点
面白かった−。この世代の、続きの話が観たい。
「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」2/10点
ゴミ。ライダーでも思ったけど、全員出せばいいものではなかろうに。東映はプリキュア以外のオールスターは本当に駄目だなあ・・・。戦隊ものをサンバルカンから見続けている自分としては怒りを通り越して悲しい・・・。