最近観た映画

　5月中に観たけど、感想を書いていなかった映画の感想を簡単に。

「塔の上のラプンツェル」8/10点
　観る前はちょっと馬鹿にしてたけど、スゲー面白かった。ディズニーの、いやアメリカの底力を観ました。
　この手のカートゥーンを観る度に思うけど、日本のアニメはこの方向性じゃあ後50年は勝てないかもね。
　髪の毛の表現は、アニメ史に残るクオリティだと思います。

「GANTZ 後編」3/10点
　あの前編から面白くなるわけもなく、順当に駄作でした。
　結構一生懸命作ってるとは思うんですが、ありとあらゆる点で一歩力不足。監督の力量、脚本、準備期間、キャストのマッチング、全てにおいて悪くはないが少しずつずれている、そんな印象を受けました。

「冷たい熱帯魚」8.5/10点
　傑作。あの「愛のむきだし」で映画史に名を刻んだ園子温最新作。
　実際の事件である「埼玉愛犬家連続殺人」を土台に、父性の継承、という園子温のいつものテーマをひたすら不愉快（褒め言葉）に描ききっている。でんでん演じる村田の所作一つ一つがいかにも「らしく」て、そのリアルさに戦慄した。そして、村田と社本の奇妙な疑似親子的関係と父性の継承。そしてそれをあっさりと相対化してしまうあのラストの展開と一言。とにかく凄い映画を観てしまった、という思いが　胸に刻まれた。
　ただ、ちょっと無駄に長い気もしたので、-0.5点。