今日の「歌の散歩道」のゲストは北原ミレイだった

 演歌や昭和歌謡が大好きで、部屋にいるときは大抵AMを聞いている。
 んで、今日のNHKラジオ第一「歌の散歩道」のゲストは北原ミレイだった。私はこの人の「石狩挽歌」が大好きで、漁師にとって縁起の良い歌ではないのだけれど、飲み会でマイクを回されたときは必ずこの歌を歌う。
 そして、今日は北原ミレイのデビュー曲「ざんげの値打ちもない」で幻の4番が歌われてビックリした。いや、実は昼二時過ぎの時点で前後不覚なくらい酔っぱらっていて自信がないのだけれど、確かに幻の4番が歌われていた。

 ざんげの値打ちもないの歌詞を引用すると、

あれは二月の寒い夜  やっと十四になった頃
窓にちらちら雪が降り 部屋はひえびえ暗かった
愛というのじゃないけれど 私は抱かれてみたかった
 
あれは五月の雨の夜 今日で十五と云う時に
安い指輪を贈られて 花を一輪かざられて
愛と云うのじゃないけれど 私は捧げてみたかった
 
あれは八月暑い夜 すねて十九を越えた頃
細いナイフを光らせて にくい男を待っていた
愛と云うのじゃないけれど 私は捨てられつらかった
 
そしてこうして暗い夜 年も忘れた今日のこと
街にゆらゆら灯りつき みんな祈りをするときに
ざんげの値打ちもないけれど 私は話してみたかった

 が当時のレコードに収録された歌詞。これには実は三番の後に4番があって、収録された4番は本来5番になるはずだった。その幻の4番の歌詞は

あれは何月 風の夜  とうに二十歳も過ぎた頃
鉄の格子の空を見て  月の姿がさみしくて
愛というのじゃないけれど  私は誰かがほしかった

というもの。
 当時は歌謡曲の長さは3分前後が普通で尺の都合カットされた、というのと、殺人を匂わせる歌詞がTVから忌避された、などの説がある。北原ミレイさん自身はコンサートなどではこの幻の4番を付け加えて歌うことが多いのだけれど、TVなどではまずこの4番はカットされてきた。

 そんで、なんでこんなことをブログで書いたかというと、前述したとおり酔っぱらっていて本当にこの4番が流れたのかどうか自身がないのだ。本当にこの4番が歌われ:公共のそれもNHKラジオの電波に乗ったのだとしたら、ファンとしてとても嬉しいのだが・・・。

 このCDには「ざんげの値打ちもない」完全版が新録音で収録されています。