そつなくまとめた佳作。A's にも期待


 金沢のユナイテッドシネマで鑑賞。これまた、都市圏からは二ヶ月近く遅れての上映。こちらは、ハルヒと違ってフィルムはあまり劣化していませんでした。
 ユナイテッドシネマはこの間までやっぱり二ヶ月遅れでマクロスFをやっていたし、今はハルヒ・なのは・Fateと県内独占上映していて、数少ない北陸のアニメ発信基地になっている。シネコン付きのイオンが駅前や郊外に次々出店して、隣接していた複合施設ルネスが倒産したりと一時期は存続を危ぶむ声もあったけど、なんとか独自路線を開拓しつつあるようで何より。
 映画はそつなく満足な出来。作画も演出もテレビのパワーアップ版、という感じで「映画を観た」という満足感からは程遠いけど、ハルヒと違って作る側も観る側も映画としての普遍性や一般性*1とかには力を入れていないと思うので、これはこれで問題なし。
 ハッとするようなシーンは少なかったけど、派手な戦闘シーンは一見の価値あり。なのはシリーズの特徴というのは、かわいらしい魔法少女とロボットアニメや特撮の文法で描かれる戦闘シーンのミスマッチ、という一点にのみあると思うので、そういった方向には大満足な出来でした。
 そういえば、昼過ぎの回で観たんだけど客席に女児の姿がちらほら。大学の後輩に聞いたら、彼が観に行った時もそうだったらしい。プリキュアと間違えていませんか?お母さん方。

*1:個人的には、代金前払いである映画は「お代は観てのお帰り(テレビは只、気に入ったらDVDを買ってね)」のテレビと違って、観た人全てが値段分くらいは楽しめるような努力をすべきだと考えている。ただ、この手のファンムービーや一部のカルトムービーとかは、そもそも一見さんを相手にしていないのでその限りでは無い、とも考えている。その点、ハルヒは頑張って「映画」を作ろうとしていた。