本当だったら一大スキャンダルなんだけど、なぜか日本のマスコミでは報道されていない・・・


地球温暖化データにねつ造疑惑
 気候変動に関する政府間パネルIPCC)が採用した、人為的な地球温暖化の有力な証拠とされるデータにねつ造の疑いがあることが分かり、先週末から欧米主要メディアの報道が相次いでいる。かつてのウォーターゲート事件をもじった「クライメートゲート(Climategate)」という言葉も作られた。来月デンマークコペンハーゲンで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)に影響が及ぶ可能性がある。
(中略)
 そこで注目されたのが有名な「ホッケースティック曲線」だ。過去1000年間にほぼ横ばいだった気温が、温室効果ガスの排出が増えた20世紀後半に急上昇したことを示す。IPCC報告書でもたびたび引用されたが、あいまいなデータ処理が以前から問題視されていた。メールの中で、フィル・ジョーンズ CRU所長は1960年代からの気温下降を隠すことで、80年代からの上昇を誇張するデータのtrick(ごまかし)があったことを示唆している。
 ジョーンズ所長らは流出した電子メールが本物であることを認めたうえで、疑惑について24日に声明を発表。「trickとは新データの追加を意味する言葉で、ごまかしではない」などと釈明している。
 さらにメールでは、2001年にまとめられたIPCC第3次報告書の代表執筆者のひとりだったジョーンズ所長が、懐疑派の学者に対して「報告書に論文を掲載しない」「論文誌の編集からはずす」「CRUのデータにアクセスさせない」といった圧力を加えたことがつづられている。
http://eco.nikkei.co.jp/column/kanwaqdai/article.aspx?id=MMECzh000025112009

 一応、私の立場を表明しておくと、温暖化に対しては懐疑派です。しかし、それが何らかの技術発展や金儲けをもたらすならば、どんどんエコ(笑)な活動はしてもいい、ただし私の見えないところで私のお金を使わずにやるなら。と考えています。
 温暖化の議論の際に、必ず登場してマスコミなどを賑わせていたホッケースティック曲線(→Wikipedia)。要は、千年間変わらなかった気温が、ここ数十年で急上昇しており、かつそれは二酸化炭素の排出量と大きな相関関係があることを示す曲線です。
 そして、今回のメール情報公開で明らかになったのは次の点。

  • ホッケースティック曲線のデータの取り扱いに明らかな不備があり、CRUのジョーンズ所長はそれに関して「trick」を用いていた事を認めた。
  • ジョーンズ所長は、温暖化懐疑派の学者の論文を握りつぶした。
  • 懐疑派の学者をCRUのデータベースから閉め出した。

 今回のスキャンダルが、そのまま「温暖化はねつ造」という事実には繋がらないんだけど、今までの研究や議論の根底に関わる部分に何らかの圧力がかかっていたわけで、ここ十数年の研究の見直しや再評価が素早く行われるべきなのは間違いない。(個人的には小躍りしたいくらい気分が良いスキャンダルだったけどね。)
 しかし、日本は既に何兆円という額を温暖化対策に突っ込んでいるし、それはアメリカやEUも似たようなもの。ちなみに、温暖化を主張する人間も疑う人間も、学者畑の人間はほぼ全て二酸化炭素による温暖化が気象学や環境学においてはまだ未確定事実」であることは共通認識だったはずなのに、なぜか政治やマスコミなどより大きな力で議論が進んでしまっていた感じが否めない。
 それにしても、鳩山さんや日本の各テレビ局がこのスキャンダルをどう扱うのか、楽しみでならない。さすがに無視するわけにはいかんですよね。めざせ、25%削減(笑)。議席が25パーセント減にならない事を遠くから祈っていますです、はい。