最初の30分は傑作

ノストラダムス 戦慄の啓示」 日本・103分・1994

 一部のトンデモファンには超お馴染み、幸福の科学が制作したSF超大作。今回の映画祭では、創価学会制作の「人間革命」も公開されていて、もし選挙がこの時期にずれ込んでいたらどうするつもりだったんだろう、と冷や冷やさせる内容となっている。
 噂通り、随所に観られる特撮技術は本当にビックリするほど高水準。また、ゼーレ会議さながらの高次元人達の遣り取りは、90年代半ばの『あの』世紀末感を存分に思い出させてくれました。ありとあらゆる意味で、旧エヴァやそれに続く90年代アニメブーム作品へと地続きな作品。
 途中から完全に説教臭さ満載の宗教映画になってしまうのが残念でならない佳作。あと、映画の内容とノストラダムスって、前々関係ないよね。