七尾のイケてる本屋さん

 七尾に引っ越すにあたり、一番心配していたのは書店。映画館は我慢するとしても、リアル書店はできれば行きつけが最低一軒欲しい。金沢では日本海側最大、全国でも指折りの大型書店に数えられるであろう明文堂書店金沢駅西店(愛称金沢ビーンズ)があったのでリアル書店には不自由していなかったのですが、七尾ではそうはいかないであろうことは容易に想像が付きます。最悪、Amazonのお世話になることを覚悟していました。
 しかし、七尾でもなかなかにイケてる本屋さんがあるじゃないですか!
 そのイケてる本屋というのは、国道159号線沿い、七尾駅のほど近くにあるきくざわ書店です。「きくざわ書店」で検索しても七尾市とその周辺に数件がヒットするのみなので、まさに「地元の本屋さん」のようです。ナッピィモールという郊外型の中規模ショッピングモールに位置し、そこそこの売り場面積。見通しの良い店内で、コミックとライトノベルの新刊を一通り入荷するのがありがたい。近くには能登最大をうたう明文堂書店七尾店があるのですが、断然きくざわ書店の方がセンスの良い本屋であるように感じます。
 なによりも、新書・文芸書が出版社別ではなく作者別に並んでいるので非常に本が探しやすいです。これは、明文堂七尾店もそうなので、七尾ではスタンダードな陳列方式のようです。出版社別と違って在庫管理などが大変そうですが、私のように作者で本を探すような人間にとってはありがたいです。芸術書なども充実していて、なかなかにかゆいところに手が届く良い本屋さんです。
 e-hon加盟店でもあるので、ネットで注文して店頭で受け取ることも出来ます。しかし、その気になれば毎日でも本屋や図書館に通えるのは漁師の良いところですね。自然を相手にするせいもあって休みは少ないですが、それが全然問題にならないくらい自由気ままな日々を送っています。本当に漁師になって良かった。
 あと、本屋には関係ないのですが、このきくざわ書店が入店しているナッピィモールの二階にゲームセンターがあります。メダルゲームとプリクラが中心で、ビデオゲームは隅にちょこちょこあるだけの、よくあるショッピングモール内の黒字を期待されていない「しけたゲーセン」なのですが、なんとその隅っこになぜか「デススマイルズ2」が導入されました。というわけで、仕事が昼過ぎには終わるせいもあり、二日に一回は自転車を十数キロ走らせてきくざわ書店を冷やかしてはデススマイルズ2に興じています。ワンコインクリアまであと少しです。