Blu-ray DVD プレーヤーを買いました(2)

 というわけで、Pioneer BDP-120 について。
 私はLDプレイヤー時代からDVD、PC用の光学ドライブに至るまで全てPioneer製品を使ってきました。Pioneerファンと言っても過言ではないと思います。現在のところ、DVDはPioneerのDV-696AVという機種を使用しています。2年ほど前に15,000円程度で購入しましたが、この価格帯にも関わらずHDMI端子を持ち、1080iへのアプコン機能があります。さらにSACDにも対応するという椀飯振る舞いです。輸入盤のジャズやクラシックはSACDが多いので、非常に便利です。今だと、DV-610AVという同等品が出ていますが非常にお勧めのDVDプレイヤーです。BDP-120がSACDに対応していないので、今後もCDプレイヤーとして使い続けることになると思います。
 ちなみに、前もって書いておきますが、実は私はフルハイビジョン規格(1080p)の映写機器を所有していないので、かなり片手落ちなレビューとなると思います。

使用機材

  • プロジェクター SANYO Z-3
     5年ほど前の学部生最後の年にがむしゃらにバイトして買いました。最大解像度は1280×720(720p)。特にアニメ向きという評判が高かった機種です。当時のエントリーモデルにも関わらず、HDMI端子に対応しています。スクリーンはシアターハウスのものを使用して、約100インチで投影しています。
  • サラウンドシステム ONKYO V-20S
     オンキヨーの5.1chシアターシステムです。エントリーモデルとしてはそれなりに臨場感があります。ただ、DTSには対応していますがHDMI入出力端子がないので、Blu-ray DVD ならではの高音質を完全に再生することは出来ません。

まずDVDを観てみた

 まず、アブコン性能を見るためにDVDを見てみました。とりあえずDV-696AV と交互に再生してみて、見比べてみました。見てみたのは取り敢えず手元にあった「ヱヴァンゲリオン 序 1.01」「時をかける少女」「七人の侍」「電脳コイル」、あとはレンタル屋で借りてきた「空の境界矛盾螺旋」「スターシップ トルーパーズ3」。要は身の回りに転がっていたDVDを片っ端から見てみました。解像度は 720pへのアップコンバートになります。本当は1080pまで試してみたいのですが、プロジェクターが対応していないので今回は720pまで。
 まず結論から言うと、ややBDP-120の方が画面がきれいに感じました。DV-696AVのアプコンでも、D端子でアプコン前のものを見るよりも圧倒的にきれいなのですが、さらにその上を行く感じです。なんだか一段階すっきりとくっきり見える感じ。画像をアップできれば一目瞭然なのですが、手元のしょぼいコンパクトデジカメではその違いを写すことが出来なかったので、文字だけで説明します。
 ただ、難を言えばところどころ輪郭線がシャギーというか、少しギザギザ感が強くなっていました。この辺はPS3の方がうまく処理しているように思えます。ただ、人によっては感じない程度のものですので、ほとんど問題ないと思います。23,000円という値段を考えれば、十二分な性能です。
 音質はほとんど同等かややDV-696AVの方が良く感じました。なので、DV-696AVはCDプレーヤーとして使用し続ける予定です。

Blu-rayを観てみた。これは・・・

 次にBlu-rayDVDを観てみました。観てみたのは「ヱヴァンゲリオン 序 1.11 Blu-ray edition」「スカイ・クロラ」「ダーク・ナイト」の三本。夜の場面が多いヱヴァ、昼の空戦が描かれるスカイ・クロラ、実写作品のダーク・ナイトと、毛色の違う作品を観てみました。
 まず結論から言うと、スゴイです。昔、初めてLDを観た時に匹敵する感動です。LDからDVDへの移行時にはさほど感動しなかったので、今回も似たようなものだろう、と思っていたのですがこれはスゴイ。VHSとLD、いやそれ以上の差があります。PioneerというとDV-696AVのように安い割に良い商品、というイメージを持っているのですが、これも値段以上の性能があるように感じました。いや、でも本当にスゴイよ、ブルーレイ。
 画質・音質は値段以上のものを感じました。ダーク・ナイトは劇場でもDVDでも鑑賞していますが、DVDとは全くの別作品のように感じるほどでした。視聴環境が違うので一概には比較できませんが、以前友人宅で観たPS3よりも良いかもしれません。
 ただ、はっきり言って画質と音質以外はかなり安っぽい製品です。まず起動音がガコガコッとかなり大きいです。次にBlu-rayDVDの読み込み時間がもの凄く長い。ディスクを入れたあとに「読み込み中」の表示のまま20秒近く読み込み続けるので、フリーズしたのかと思ってかなり焦りました。当然Cellを搭載しているPS3には比べるべくもありません。まあ、消費電力は十分の一以下ですが。ネット上の評価を見てみると、一万円ほど高いBDP-320はもう少し短いようです。ただ、起動音も読み込み時間もディスクを入れた直後のみで、画質・音質そのものにはほとんど影響がありませんから、複数のディスクを何度も入れ替えながら編集する、というような作業に使わないのであれば余り問題ないと思います。
 最後にもう一度繰り返しますが、23,000円という値段を考えれば、かなりお買い得な製品であるように感じました。少なくとも、私は大満足です。というか、もうDVDはよほどのことがない限り買いたくないですね。うーん、働き始めたらアニメのBlu-rayDVDをどんどん買ってしまいそうです。ああ、その前に1080p対応のプロジェクターを買わないと・・・。

Pioneer ブルーレイディスクプレーヤー BDP-120

Pioneer ブルーレイディスクプレーヤー BDP-120

Pioneer DVDプレーヤー DVDオーディオ/SACD対応 DV-610AV

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