福井の黒龍ばかり有名ですが・・・

　今日の晩酌は栃木県は大平町の銘酒・黒龍です。以前紹介した、大平酒造のお酒です。黒龍というと福井県の黒龍が全国区で有名ですが、歴史はこちらの方が圧倒的に古いです。

　肝心の味はというと、どっしりとした田舎臭い辛口の酒です。
　口に入れた瞬間アルコールの辛味が広がり、ちょっと遅れて香りが鼻に抜けていきます。そしてちゃんと米の味と甘みが舌の奥に残ります。非常に濃い味のお酒ですが、不思議と雑味はありません。肉料理に合うお酒だと思います。ここ十年ほどの吟醸酒ブームのせいで、栃木の酒も飲みやすいものが重宝されるようになってしまったのですが、大平酒造では昔ながらのいかにも内陸、といった感じのお酒を醸し続けています。
　非常に小さな蔵で、ネット通販でも出回ることはほとんど無いですが、個人的には大好きなお酒です。ちなみに写真のお酒は特別純米酒で一升2,800円です。