意外とまともな日本酒です


 先日宮崎酒店さんでいただきました。二日酔いの頭で、しかも自転車で行ったせいで疲れ切っていて、かなり無口で愛想が悪かったと思います。どうもすいませんでした。日本最大の酒造メーカー、白鶴が出した高級純米酒。失礼な言い方かもしれないが、きちんと日本酒の味がします。
 白鶴と言えば粗悪なパック酒の印象が強いけど、これはきちんとおいしい。なあんだ、やればできるんだ、というのが素直な感想。精米歩合は70%と少々高いけど、最高級の山田錦を使っているらしく、すっきりと癖のない純米酒。生原酒だけど、燗の方がおいしいかな。冷やだと酸味が後を引きすぎて、個人的には好みじゃない。
 日本酒が近年衰退した理由として、(それが時代の要請だったとしても)大手メーカーが粗悪な日本酒を造り続けたために消費者が離れてしまった、というのがあると思う。なので、大手からこういったしっかりとした製品が出てくるのはかなりうれしい。ただ、この味の純米酒で四合1,400円は少し高い*1と思うので、もう少し勉強した製品の登場を望みます。

*1:宮崎さんも売り切る自信はない、と言っていました。