キーボードの話でもしようか

まだ風邪が治らないので、研究室を休んで寝てます。酒をもう四日も飲んでない。飲んでも美味しくない。これではアルコールが完全に抜けて健康になり過ぎてしまう。
酒飲みにとっては酒の味が健康のバロメーター。ビールやウイスキーは病気しててもそこそこ味が分かるけど、日本酒だけは途端に不味くなる。なんでなんでしょうね。
昨日オアシスポケット3の写真を載せたら、親指シフトで検索してくる人が結構いたのでちょっとキーボードの話を書こう。暇だし。

1.親指シフトキーボード

私は「孤独にして誇り高き」親指シフタ−です。初めてさわったワープロがオアシスで、その後も親指シフトキーボードを使ってました。大学に入ってWindowsのパソコンを買った時に、JISキーボードを買いましたが、「ローマ字」→「JISカナ」と試してみて、どうしても馴染めずに親指シフトキーボードに還ってきました。
一応親指シフトキーボードについて説明しますと、一般的に小指で打っているシフトキーとは別に、スペースバーの位置に親指で使う親指シフトキー、というのを備えたキーボードです。

どう使うのかというと、この親指シフトキーを押しながらキーを打鍵することによって、文字を打ち分けるんです。右シフトを押しながら左手で打つキーを打鍵すると、濁音が出ます。左シフト+右手でも同様です。右シフト+右手で打つキーで、キートップの上段に刻印された文字が出ます。つまり、一つのキーに三文字を割り振ることによって、イロハ46文字、濁音半濁音26文字、小文字9文字の計81文字をキーボードの真ん中三段に収めているのです。
例えば、普通に打てば中段は
「うしてけせはときいん」  となります。
文字キーを打つ手と親指シフトキーを打つ手を交差させると、濁音・半濁音が出ます。
「う゛じでげぜばどぎぽん」  
「う゛」まで一打鍵なのは素晴らしいですね。「い」のように濁音のない仮名には、パ行が割り振られています。
文字キーと親指シフトキーを同じ手で打つと、刻印の上段の文字が出ます
「をあなゅもみおのょっ」
これによって、ローマ字入力と同じキー数での入力が可能になり、タッチタイピングを容易にしているのです。しかも、一文字一打鍵ですから、ローマ字入力よりも遙かに早く、楽に打てます。実際文筆業の方々に親指シフタ−は多いらしく、最近だと(といってもだいぶ前ですが)谷川流氏が親指シフターであることをハルヒの後書きで書いていました。
もちろん私のようにキーボードを打つのはブログの更新と、レポート・論文の執筆のみ、というような人間でもそのメリットは十分にあると思います。
と、ここまで読んで、「専用のハードウェアが必要なのかよ」と思った方もいると思いますが、そこは大丈夫。既存のJISキーボードを親指シフトキーボードのように配列を変更出来るフリーウェアがいくつかあります。気になる方は、ウィキペディアか、NICOLAのウェブページを参照してみてください。

2. 二色成形キートップ

上のキーボードの写真を見て、「あれれ」と思った人がいたら、その人は多分親指シフタ−ですね。
私が使っているのは富士通のKB611 というキーボードです。今は生産中止になってますが、後継機種のKB613 というのが同等品に当たります。ただ、そのまま使っているわけではありません。キートップを、大昔のタウンズキーボードのキートップと入れ替えて使っています。
理由は、タウンズキーボードのキートップが二色成形だからです。

二色成形というのは、写真のように異なる二色のプラスチックを使って成形し、文字を出すことです。要は、このキートップの文字は印刷ではなくて、金太郎飴のような感じで刻印されているのです。印刷ではないので、文字が擦れて読めなくなることは絶対にありません。また、プラスチックが分厚いので、その重さの分だけ振動しずらく、カチャカチャというキーボードの音も小さめです。
富士通板バネメカニカルスイッチ + 二色成形キートップ
まさに最強の組合せです。これと比べると、東プレやチェリー茶軸はまだまだですね。
親指シフトに関しては書きたいことがたくさんあるのでまた後日。
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