男の和服入門書

今まではだらだらと和服入門について書いてきましたが、今日は和服の入門書を何冊か紹介したいと思います。和服の着方や着こなしの初歩などは、私がつたない文章をだらだら書くよりも、こういった本を読んだ方が遙かに有意義だと思ったからです。
ではまず基本編からです
基本編

まず定番中の定番です。和服の基本的な知識から、着こなしまでくまなく載っています。まずはこれを一冊買っておけばいいでしょう。
男、はじめて和服を着る (光文社新書)

男、はじめて和服を着る (光文社新書)

「男のきもの大全」を書籍化したもの。和服を常用している著者だけに、ふんどしでの用の足し方など、かゆいところに手が届く内容となっています。
男の着物人生、始めませんか

男の着物人生、始めませんか

男のきもの専門店、「銀座もとじ」の店主による本です。
和服の生地などがカラーの図版で載っています。また、反物の値段などが詳しく載っています。初めて呉服屋に行く前に読んでおくといいかもしれません。

応用・雑学編

「雑学ノート」よりもさらに突っ込んだ内容となっています。オリジナルな着こなし作りへとステップアップしたい人向け。
日本の色辞典 (染司よしおか日本の伝統色)

日本の色辞典 (染司よしおか日本の伝統色)

やはり和服を他人に説明するときには、色や柄を和名で書きたい。この辞典には色の和名とサンプル色はもちろん、染めの原料・起源・色あわせなど、日本色に関する知識がこれでもかと詰まっています。和服が服数着貯まってきて、色合わせに迷うようになったら読むといいかもしれません。私はよくこの本を読みながら「次はこの色の角帯が欲しいなあ」とか物欲を掻き立てています。
きもの草子

きもの草子

これは素晴らしい本です。男の和服の本ではありませんが、ぜひ読んで欲しい。アジアの「布」に魅せられた著者が、「布のルーツ」「布を織るということ」「和服を着るということ」などについて膨大な知識量をバックボーンに語るエッセイ。これを読めば、誰でも和服の奥深さ、和服の持つ『哲学』に思いを寄せることが出来るでしょう。
さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

絶望先生には和装のキャラクターがたくさん登場しますが、かなりきちんとした着こなしをしています。おそらく作者の久米田康治先生がかなりの和服好きか、もしくは優秀な編集者がいるのでしょう。また、その着こなしもきちんとキャラの個性を反映するものになっています。和洋折衷の書生スタイルを試してみたい人は絶望先生を参考にするといいでしょう。