今日読んだマンガのいろいろ

今日読んだ漫画のいろいろです。酔っているせいで文章がおぼつかないです。

数学入門書のコミカライズ、という異色中の異色の書。
念のため。原作である『数学ガール』は、主人公である『ぼく』と、才色兼備で数学の天才である眼鏡っ娘美少女ミルカさん、主人公を慕いつつも数学には苦手意識を持っているテトラちゃんの三人の対話方式で進みます。一見ライトノベル風ですが、要所要所で数学的要素が強いです。その上で、きっちりとミルカさんの見せ場があって、飽きさせません。
 それにしても、共学進学校はいつもこんなロマンスに溢れているんでしょうか。だとしたら、とてつもなくけしからんことです。男子校には決してこんな世界はありませんでした。

参考

鈴木先生 6 (アクションコミックス)

鈴木先生 6 (アクションコミックス)

鈴木先生、悩みすぎですよ。
『エッチなことはいけないとおもいます!」
『避妊はしろ!以上』
で良いじゃないですか。
五巻まで自分の信念と良識に沿って『避妊はするように』と教えてきた鈴木先生。しかし、自身のできちゃった結婚によって、その指導方針が根本から歪んでゆく・・・。ついには、生徒による鈴木先生の弾劾裁判に繋がっていきます。
 いやー、本当に面白い。これぞ、漫画的な面白さの見本みたいなものでしょう。冒頭で鈴木先生悩みすぎ、と書きましたが、この教育上の問題のあれこれを『おまえらも大人になれば分かる』みたいに先送りにしたり、頭ごなしに怒鳴ったりしないのが、生徒から鈴木先生への人間的信頼にも繋がっているわけです。
 これと「極道飯」と「うちの妻ってどうでしょう」が同時に連載されているアクションの豊穣さを素晴らしく思います。

きのう何食べた?(2) (モーニング KC)

きのう何食べた?(2) (モーニング KC)

『どう生きるか』って、結局は『何を誰と食べるか』だなあ、と思い知らされる一冊。四十代ゲイカップルのふたりが、何をどう食べたか、という話。
 と書くとあまりにも無味乾燥なのですが、そんな二人の間の空気が素晴らしい。食べる料理も素晴らしく美味しそう。食べる物を通じて、人間性や、関係性を描いてしまう作者は本当に凄いと思う。