R100


土曜日にTOHOシネマズ富山で映画「R-100」鑑賞。
3点。ゴミ。ゴミ映画なんていう生易しいものではなく、映画の形をしたゴミ。

松本監督の映画は全て観ているんだけど、正直なところ面白いと感じたことは一度も無い。
私が松本監督の許せないところは、かつては「シネマ坊主」などの映画コラム集を出版しておきながら、自分が作り手に回った途端に「作ったことが無い人間には分からないかも」とか言い出したところ。
ふ・ざ・け・る・な!
だったら、全国公開などせずに、映画関係者だけを集めて上映すれば良い。特に今作にいたっては、フィルム代(デジタル上映だからフィルムじゃなくてHDDだけど)すら回収できないくらいの大コケなのだから、その方が赤字も少なくなるし本人も満足だろう。

映画そのものの出来の悪さも年間ワースト級ながら、作中で突然登場人物が作品にダメ出しをするシーンがあるのに閉口した。お笑いで言えば、スベリ芸の芸人が「どうして自分がスベッているのか」を真面目に解説し始めるようなもの。
余りにも無様で、怒りを通り越して心の底から哀しくなった。

あと、100歳の映画監督が、突然自分のキャリアをかなぐり捨ててSM映画をとり始める、というメタ映画作品なんだけど、ラストで「100歳にしか分からない」とか言い出すのね。
もし松本監督が心ある映画ファンであるのなら、99歳で大傑作「一枚の葉書」を撮った新藤兼人監督に謝って下さい。

年間ワーストどころか、ここ十年で観た2000本の中でワースト。