2月上旬に観た映画の感想
今月は出張があったり風邪で寝込んだりと、映画が思うように消化できていません
「幕末太陽傳 デジタル修復版」10/10点
個人的にオールタイムベスト級に大好きな映画のデジタル修復版。
解説は不要でしょう。不朽の名作、という言葉はこの映画のためにあるようなもの。白黒のまま、というのが良いじゃないですか。名作には、小手先のメイクアップなんかいらないんですよ。それに、私の目にはすっかりカラーに見えていましたよ。人間の集中力と想像力は時に目の前の現実を上回ることがあるのです。
「荒川アンダーザブリッジ」3/10点
コロナワールド金沢で鑑賞。ゴミ。
前半はまだ良かったのだが、後半から普通の映画になってしまった。あとは、ニノ役にはもう少し綺麗な人を起用できなかったのだろうか。その恰好も相まって、田舎のヤンキーにしか見えなかった。
ただ、ゴミ映画ながら、小栗旬だけは正しい演技と素晴らしい存在感を放っていた。彼がいなかったら、多分最後まで起きていられなかっただろう。流石、の一言。
「新 少林寺」7/10点
イオンシネマ金沢で鑑賞。
凄い良い映画だった。
全編通して描かれる「暴力の虚しさ」が印象的。不条理な悪意による暴力から身を守るための「武」。しかし、その武術ですら、突き詰めたら暴力に過ぎず、問題の最終的な解決にはならない。
重苦しいテーマを、痛快なアクションと共に描ききっていた。オススメ。