俺アカデミー賞
今年も1年間に観た映画のなかで、印象に残った作品や役者、スタッフを揚げていきます。
洋画はあまり見てないので、邦画のみ。
作品賞・・・「海炭市叙景」
完全に海炭市(函館市)の市民になってしまった。スクリーンに入り込んでしまい、上映後も中々立ち上がれなかった。2011年1番の映画体験だった。
監督賞・・・園子温(「冷たい熱帯魚」)
最近矢継ぎ早に傑作を送り続けている園子温監督。来年も期待。
脚本賞・・・渡辺あや(「その街のこども」)
全体のテンポの良さと、後半に向けてジワジワと来る不安、ラストの感動。本当に力量のある人だなあ、といつも思います。
主演男優賞・・・原田芳雄(「大鹿村騒動記」)
その存在感と“顔”。数少ない、そして最後になってしまった主演作品「大鹿村騒動記」が大傑作だったという巡り合わせ。できればあと10作くらいは主演映画を観たかった。ご冥福をお祈りします。
主演女優賞・・・林由美香(「監督失格」)
死してなお新作が作り続けられる奇跡の女優。
助演男優賞・・・でんでん(「冷たい熱帯魚」)
でんでんに心の底から恐怖した。インスタント珈琲を煎れる度にあの顔を思い出してしまう。
助演女優賞・・・宮崎あおい(「神様のカルテ」他)
その雰囲気と存在感はもはや大女優のそれ。あとは、もう少し作品に恵まれて欲しい。
最優秀新人賞・・・忽那汐里(「マイ バック ページ」他)
去年の「半分の月がのぼる空」に引き続き印象的なヒロインを演じていた。特別な美人、というわけではないんだけれど、不思議な“浮き世離れ感”がある。今後の飛躍に期待大。
新人監督賞・・・瀬田なつき(「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」)
とにかく「次の作品」を見せて欲しい、と思える監督。
アニメーション作品賞・・・「けいおん!」
もっともっとこの空気に浸っていたい。松竹は、「けいおん!」をお正月の定番映画にしてしまえば良いのに。