今日観た映画

マクロスF サヨナラノツバサ」 3/10点
 ユナイテッドシネマで鑑賞。
 うーん、どう言ったら良いものか。まあ、ゴミ映画でございました。「映画でやってはいけないこと」のオンパレード。

  1. 4つの勢力(S.M.S、フロンティア船団上層部、ギャラクシー船団、バジュラ)がその手札を(視聴者にすら)完全に見せずに駆け引きを行い、情勢も目まぐるしく変化するためにお話の内容が非常に分かりにくい。与えられた尺の中でドラマを消化しきれないのなら、もっと思い切って単純な話にすることも出来たはず。
  2. 「死にかける」→「実は生きてました」のオンパレードで、お話に緊張感が全く無い。主人公達が危機に陥っても、「どうせどうにかなるんでしょ」と思ってしまう。この手のどんでん返しは、やはり映画中一回しか使っちゃいけない、と個人的には思う。
  3. 主人公とヒロインの取って付けたような因縁がラスト30分で明らかになる。あきからかに後付け設定。他にも唐突な展開や台詞の応酬が多すぎる。脚本の構成力の無さが目に余る。
  4. 前編では「ナノマシンなどによって人体を強化するための技術」だったはずの「インプラント」という言葉が、いつの間にか洗脳して意のままに操るための技術、というような意味になっていて、凄く紛らわしい。他にも、似たような言葉に対する無神経さはたくさんたくさんあって(『知性』と『心』とか。そもそも知性があるから殺しちゃいけない、ってのも乱暴な話だ)、脚本家はもう少し日本語の勉強をした方が良い。

 他にも突っ込み所はたくさんたくさんあって、はっきり言って2時間が苦痛でした。前編は非常にまとまりが良かっただけに、この1年間にスタッフチームに何があったのか気になる出来。本当は1点でも良いんですが、アイドル二人のステージと戦闘シーンはなかなかの映画的体験だったので+2点。