金沢でも公開するよ!

 金沢はシネモンドでの公開が決定したので、コミック・ラノベ原作実写映画マニアとしては外せない作品と感じ、積ん読本の中から発掘して読書。
 スゲー面白かったよ。いや、ホント。
 誤解を恐れず書けば、私の性癖にピンポイント爆撃な小説だった。
 恋愛関係、という言葉では言い表せない共生関係。心が壊れ気味の猟奇的美少女。まさに「おれのための小説」。*1
 主人公二人が「みーくん」「まーちゃん」と渾名で呼び合っている時点で、「人物の入れ替わり」が決め手になるのは予想していて、中盤くらいでほとんどオチが読めてしまった。だけど、本作の魅力はミステリ的な謎解きではなくて、何通りにも読める二人の関係と、「結局二人は幸福なのか?」という素朴な疑問なんだと思う。
 2巻以降もすぐに買ってすぐに読みます。オススメ、と断言するほど出来の良い小説ではないけれど、私と同じような性癖を持った、おそらくこの国に5万人くらいいる人々にとっては必読書。

*1:「GOTH」「小市民シリーズ」「戯れ言シリーズ」「白夜行」、、、etc.。