今日観た映画

「空気人形」8/10点
 レンタルDVDで鑑賞。2009年公開作品。
 傑作。主人公はとある中年独身男性(板尾創路)が所有していたダッチワイフ(ペ・ドゥナ)。ある日突然心を宿してしまった彼女と世界とのふれあいを描く。
 システムの中で常に自分の代用品が存在する現代社会で、人間のアイデンティティとは?、といったような現代的なテーマを抱えつつも、実に美しい映画だった。ヒロインのペ・ドゥナが本当に素晴らしい!同居する中年男性からはダッチワイフに見えていて、他の周囲の人々からは人間に見えている(というか、なぜか彼女を人間扱いしてくれる)、という奇妙な設定なんだけど、それを納得させるだけの説得力があった。特に、中盤でバイト中の事故で空気が抜けてしまったヒロインに、同僚の青年・純一(ARATA)が即座に空気を入れるシーンは最高の爆笑シーンであると同時にラブシーンでもある。映画史に残るってこういうことだと思うんだけど、どうでしょう?
 あと、ペ・ドゥナの脱ぎっぷりがまた素晴らしい。日本の女優ももっと見習うべし!
 これって、去年シネモンドでも上映したんだよなあ。あーあ、映画館で観たかった。大後悔。