90年代の匂い

たたかう! 図書委員 (朝日ノベルズ)

たたかう! 図書委員 (朝日ノベルズ)

校舎から飛び下り自殺をしようとしていた高校2年の夏子に、猫人間のような宇宙人がとりついて、一緒にボランティアをしようと持ちかけてくる。もちろん断る夏子だったが、やがてクラスメイトのピンチを知り――!? 高ビー女子高生とお人好し宇宙人のコンビが贈る新タイプのスーパーガール物語、ここに登場!!

 以前友人に「護樹騎士団物語」を薦められたのだが、本屋で既に10巻まで出ているのを見かけ*1、読むのを断念。代わりに同じ作者の本書を購入。以前夏見正隆名義で出していた「たたかう!ニュースキャスター」の姉妹編。
 いやはや、それにしても古い(苦笑いしながら)。良い意味でも駄目な意味でも古い(再び苦笑い)。
 思わず出版日を確認したり、実は朝日ソノラマ時代の復刻なんじゃないかと疑ったりしてしまったよ。
 主人公の戸田夏子(理屈バカで中二病患者の眼鏡っ娘)が宇宙人の猫耳美少女の力を借りて、正義の味方をする話。
 とこう書いただけでなんだか頭が痛くなってきた。まあ、はっきり言って誰にも勧めないし、ちっとも面白くなかったけど、なんだか懐かしい気分になったので、それだけで良しとしたい。でもまあ、ライトノベルって本来こういうものだったよね。ページも内容も悪い意味じゃなくて薄くて、頭を使わずにコミック感覚で、気が向いた時にスッと読むことができる。
 一応主人公の眼鏡っ娘とそのお母さんが気に入ったので二冊目も読むと思います。

*1:しかもまだシリーズ継続中らしい