安物買いの銭失い
読売新聞より
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090728-OYT1T00597.htm
小学英語、外国人の指導助手巡る問題山積
2011年度から必修化される小学5、6年生の英語の授業について、文部科学省が全国の公立小学校約2万1000校などを対象に調査を実施したところ、昨年度に小学校で実施された英語授業のうち7割近くで外国語指導助手(ALT)が活用されていたことがわかった。
生の英語を学ぶ機会が定着してきたことが浮き彫りになった形だが、一方では、簡単に授業を投げ出してしまうALTもいるなど、“質”の問題が浮かび上がっている。
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中略
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「人件費を切りつめるから辞めてしまうんだろう」と、埼玉県内のある学校長はうち明ける。この学校のALT派遣を請け負った業者は、入札で、昨年の業者に比べてALT1人あたり31万円も安く落札した。文部科学省によると、ALTを活用した小学校の授業のうち、国が仲介する「JETプログラム」によるものが25%で、残りは民間業者への委託など。
この市の場合、40余りの小中学校にALT約20人を派遣する民間業者と契約を結んだが、校長は「風邪で半日休み、給与とボーナスを両方カットされたALTもいた。なりふり構わぬ業者が増えれば、教育の質は保てなくなる」と危機感を募らせた。
個人的には小学校の英語授業すら大いなる無駄*1だと思っているんだけど、こういうニュースを読むと何とも言えない気持ちになるねえ。
だいたいその辺のどこの馬の骨とも分からない外国人の、アカデミックな意味での語学力なんかたかが知れてるんだから*2、ネイティブ・スピーカーだからってほいほいと教師が務まるわけなかろうよ。それをさらに派遣を使ってまでギャラを値切ろうというのだから浅はかとしか言いようがない。まあ、地方の木っ端役人の考えることなんてこんなものか。
だが、一つだけ教師の質を高く保ちつつ、人件費を安く抑える方法がある。
大学院で職にあぶれているオーバードクターやポスドクを非常勤講師として雇えばいい。そもそも外国人である必要などないのだ。ネイティブ・スピーカーほど発音の正確さはないかも知れないが、みな研究の最先端で現在進行形で英語を駆使して業務をこなしている人々だ。企業や国が求める『即戦力の』英語力はかなり高いレベルで持っていると言っていいだろう。かねてからの大学院改革で、地方の駅弁大学レベルでも腐れドクターがいくらでも余っているし、教職免許を持っている人間もかなり多い。大学に長くいて金銭感覚も世間とずれているから、家庭教師程度の時給でこき使われても文句も言わないだろうし、ネイティブ・スピーカーでないことを除けば理想的なALTになるであろう事は間違いない。