キーボードの掃除

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 最近引っ越しの準備等を進めているんですが、今日はキーボードの掃除をしました。以前も書いたとおり、私は富士通純正親指シフトキーボードKB-611を十年近く愛用しています。このキーボードはファンの間では板バネメカニカルと呼ばれるタイプのメカニカルキーボードで、非常にメンテナンス性が高いです。というわけで、時々「親指シフト + 掃除 +メンテナンス」といったキーワードで検索してくる方がいるので、その掃除の様子をメモしておきます。

キーボードの分解

 富士通のキーボードは裏に二つネジがあります。これを外した後に、外枠の爪を一つずつ丁寧に外すと跡が残らずに外すことが出来ます。爪は、写真のようにマイナスドライバーで簡単に外すことが出来ます。
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 外すと、写真のようになっています。ゴミや埃が溜まって大変なことになっていました。
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 基盤を保護しているシートを外して、ケーブルも外してしまいます。そして、キートップをがんがん外してしまいます。富士通のキーボードは軸にキートップが上からはめてあるだけなので、簡単に外すことが出来ます。なかなか外れない時は、写真のようなキートップを外すための特殊工具を使うといいでしょう。私は秋葉原クレバリーで買いました。ネットでも随所で手に入るようです。
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 そして、さらにキー軸の固定してある鉄板と、ICなどが半田付けしてある基盤をばらします。裏側から細かいネジで十カ所以上固定してあるので、ネジを全て外します。ばらすと、写真のようになります。板バネによるスイッチ群が基盤にあるのが分かります。これが、板バネメカニカルと呼ばれる所以です。
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 この後、キー軸も頑張れば全てばらすことが出来るのですが、今回はここまでにしておきます。これでキーボードの分解はひとまず終了です。

キーボードの洗浄

 基盤は、板バネがゆがんだりしないように慎重にひたすら埃を飛ばします。この時、半田やスイッチそのものに以上がないかざっと目で確認しておくとなお良いでしょう。もし認識しにくくなっているキーがあったらこの時に接点復活材で掃除したり、半田付けを直すなりすると大抵は直ります。
 基盤以外のプラスチック部品は水と中性洗剤でごしごしと洗ってしまいます。もし長時間日光などにさらされ黄ばんでいる場合は、漂白剤などに一晩程度浸すと新品のような白さに戻ります。ただ、臭いなどが一月ほど残るのであまりお勧めしません。一応私は三年に一度程度漂白剤で漂白します。
 キートップは歯ブラシなどで念入りに磨きます。
 そして、洗い終わったらエアースプレーなどで水気を飛ばして、新聞紙の上に広げて半日から一晩、完全に乾くまで陰干しします。間違っても直射日光にさらさないように。プラスチックなのでゆがみます。

組み立て

 掃除・洗浄が終わったら組み立てます。ケーブルの接続に注意して、外す時と逆の手順で組み立てていきます。キートップの配置が分からなくなってしまったら、ネットなどで調べましょう。ブラインドタッチに慣れていると、逆に意外と分からないものです。
 掃除前と掃除後の写真を載せておきます。新品同様になったでしょう?
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