なにがなにやら・・・

 下野新聞ですら中立的な情報がほとんど報じられないので、岩舟町出身者で完全部外者の私の目から見た事実をメモしておこう。先日まで帰省していたので、かなり事実に近いことを書けると思う。
 栃木市との合併を土壇場でご破算にして、さらには佐野市との合併も白紙にしてしまった岩舟町。とりあえず現町長をリコールするための署名が始まったようだ。
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/south/iwafune/news/20090331/130228
 また、報道には載らないが、栃木市との合併派および合併そのものに反対する勢力によって、リコール署名反対運動も始まった。町は今合併を巡って真っ二つ(と少数ながら合併反対派)に分かれた泥沼の様相を呈している。私の実家は栃木市派が多数を占める静和地区にあり、何かと顔の広い祖父の元に「明日の岩舟町を考える町民の会」なる団体が発行したリコール署名反対運動のチラシが来ていた。佐野市派をぼろくそに貶す内容にあふれている。まあ冷静に考えれば佐野市派が何らかの利権で動いているのは何となく分かるのだが、私から見ると栃木市派もなんだかうさんくさい。ただ、あのまま一市五町の新設合併にいっていた方が、佐野市との吸収合併よりも遙かに町民の幸せにつながっていたことは間違いないと思う。
 これは個人的な感想で、意見というような大層なモノではないのだが、やはり佐野市派の突然の行動は解せない。しかも、ここに来ても「リコール→町長選挙編入合併」をごり押ししようとしている。冷静に考えれば、そんな時間なんか無いし、議論不十分に佐野市編入されたときの町民の不利益は、想像を遙かに超えるものとなるだろう。にも関わらずそれを推し進める佐野市派には疑いを持たざるを得ない。
 ここまで来たら、もうしばらくは単独で生き残っていくしかないと思う。今更栃木市との合併協議に復帰することは出来ないだろうし、議論不十分のまま佐野市編入されるのはもっとしてはいけない。先日岩舟町は負債を抱えている、というようなことを書いたが、町民便りによると比較的健全な財政状態だという。ただ、岩舟町には公共図書館も公立救急病院もない。公共交通も貧弱で、単独では観光振興もままならない。ゴミ処理場も栃木市のもので、合併が頓挫した今その分担金も頭が痛い問題だ。しかし、それでも身の丈のあった町政を続ければこのまま存続していくことはそう難しくもないだろう。名前だけ佐野市になって、インフラの整備もままならず、岩舟町出身の議員もほとんどいない、なんていう事態よりはよっぽどマシだ。
 もう一度私の思いを書く。私としてはこれが五年前であれば佐野と栃木、どちらと合併しても構わなかった。しかし、大平岩舟藤岡でのみかも市構想が崩れた以上、栃木との大合併で行くべきだったと思っている。そして、町民生活を顧みない佐野市派はやはりうさんくさい。もっと言えば利権にまみれているとしか思えない。

http://d.hatena.ne.jp/t_kurihara/20090312/1236839075
−3/12 やれやれ、としか言葉が出ない
http://d.hatena.ne.jp/t_kurihara/20090328/1238189541
−3/28 やれやれ、やっぱりこうなったか