実家に帰省中

 先日岩舟町の合併問題について書いたばかりですが、その岩舟町に帰省中です。金沢から18きっぷで9時間ほどです。
 というわけで「秒速5センチメートル」にも登場する岩舟駅です。公開直後に帰省したときは、駅のホームにアニメファンらしき人たちがたくさん『聖地巡礼』に来ていましたよ。
 
 この駅舎ですが、無人化に伴い残念ながら2006年に建て替えられてしまいました。ただ、秒速5センチメートルのスタッフがロケハンに来たときはまたぎりぎり旧駅舎だったはずです。その立て替え自体も、完全な立て替えではなく、土台や柱など、旧駅舎の建材を最大限再利用してのリフォームでした。実は私も(強い違和感は覚えつつも)最初は立て替えに気付かず、後に親に確認して初めて立て替えの事実を知ったほどです。
 内装も以前の物をそのまま利用しています。

 有人駅だった頃はここにストーブが置かれていた時期もありました。「秒速5センチメートル」は全く前情報を仕入れずに見に行ったので、あまりにも見覚えのある風景が出てきて、驚きのあまり一度目はお話があまり頭に入ってきませんでした。仕方なくもう一回見ましたけどね。
 岩舟駅はかなりしっかりとロケハンされていたのですが、一つだけ間違いがありました。映画の中で、駅の中に昔ながらの自動券売機が設置してありました。しかし実際には、私が中学生の時には既に券売機は撤去され、切符は駅員による窓口販売のみになっていました。壁には券売機が置いてあった跡のみが残っていて、だいぶ滑稽な感じでした。この岩舟駅ですが、岩船山が採石場として栄えていた頃は両毛線の主要駅として利用者がかなりいたようです。自動券売機もそのころに設置されたらしいですが、採石場が衰退すると同時に町も駅も寂れ、故障を機に撤去されたそうです。主人公と明里は81年生まれで、私と一つ違いですからすでに撤去されていたはずです。
 あとは、岩舟駅の回りもかなりしっかりと再現されていて、岩舟町のド田舎ぶりが全国に発信されてしまいました。まあ、そんな岩舟町ですが私の生まれ故郷です。あ、そういえばこの岩舟町とお隣の大平町にビックリするぐらい美味しいお酒を造っている、ものすごく小さな蔵が一つずつあるので、後日紹介します。