週末に読んだマンガの感想をえんえんと書くよ

ニコ完全版 1 (アクションコミックス)

ニコ完全版 1 (アクションコミックス)

ニコ完全版 2 (アクションコミックス)

ニコ完全版 2 (アクションコミックス)

ドラゴンマガジンで連載されたんだけど、結局2巻が発売されなかった作品の完全版。いやあ、待ってると良いこともあるもんだ。思えばタカハシマコの作品で二冊目が出たのって、エオマイアとこれだけ?
悩みを抱える少年少女と、彼らを誘う謎の少女ニコの物語。ニコの正体はちょっとありがち(星新一で似たようなのがあった気が・・・)だけど、なかなかに面白かった。ただ、ちょっと値段が高め(\1000)。タカハシマコファン以外買わないから良いんだろうけど、ここ数ヶ月単行本発売ラッシュで新規読者も増えていると思うんで、もう少し値段を抑えても良かったと思う。
がらくたストリート 1 (バーズコミックス)

がらくたストリート 1 (バーズコミックス)

山と田園が広がるド田舎を舞台にしたドタバタコメディ。素直な小学五年生のリントを中心に、田舎の子どもたちの生活を描く。
面白かった。小学生目線の田舎の一風景、というのが良く描けてると思う。作中に当たり前のように宇宙人やら山の神様やら出てくるんだけど、なんの違和感もなく風景に溶け込んでるのがすごい。でも、確かに小学生の頃ってそうだったかもなあ、となんとなく納得。
あと、主人公の兄ちゃんが良い味出してる、というか完全にこの兄ちゃんに感情移入して読んでました。小学生にとって、子ども目線で付き合ってくれるオタクの兄ちゃんというのは、その財力・知力・行動力も相まって魔法使いのような存在なのです。
午前3時の無法地帯  (1) (Feelコミックス)

午前3時の無法地帯 (1) (Feelコミックス)

超激務を強いられる、パチンコ専門の広告製作事務所を舞台にしたお仕事マンガ。2徹3徹のサービス残業も当たり前の超ブラック企業に就職してしまったイラストレーター志望のももこが、なんとか会社にしがみつき、人間としても成長していく物語。
なんというか、面白かったんだけど仕事の様子がリアルすぎて、読んでいてこう胃が痛くなりました。いや、広告業界のことは全然知らないんですが、たぶんこれってほぼ実話なんだろうなあ、というようなオーラが漂っていて笑えません。
でも、ももこが会社の中で自分の役割を見つけ、社会人として成長していくのは読んでいてもの凄く気持ちが良いです。労働=自己実現、という近年忘れられがちな当たり前のことを思い出させてくれる秀作です。