最高の映像体験でした


 正月休みで帰省した際に、東京の映画館で鑑賞。
 全く期待していなかったんだけど、もの凄く楽しい映画だった。未知の生命との共生とか、自然とか、テレビ版では河森正治っぽいテーマがなんとなくねじ込まれていた気がするけど、こちらは全編通して完全無欠のエンターテイメントフィルムに仕上がっています。100パーセント、映像の快楽のみでできあがっていて、とにかく観ている間は本当に楽しかった。
 あと、テレビ版を一生懸命観ていた人ほど、「あれ?」と引っかかるシーンがあって、楽しさを倍増させてくれている。そろそろあの歌かな、と身構えていると新曲だったり、「あーあ、やっぱり死んじゃうのね」と思っていたら助かったり、不意打ち的なネタが随所に用意されていて、テレビ版の上の劇場版、という立ち位置を上手に活かしていると思う。
 北陸でも二月からやるみたいなので、もう一回くらいは観に行こうかな。
 あ、そういえば「涼宮ハルヒの消失」の予告編が流れたけど、正直微妙。京都アニメーションのアニメは以前から、大型スクリーンで観ると細かな作画の乱れやスカスカの画面が目に付く傾向があったけど、それが顕著に出てしまっている気がする。まあ、キャラクターの人気とサービス精神で押し切るんだろうけど、クオリティには不安が残る。京都アニメーションの作風は、映画館のように二〜三時間強制的に観客を席に座らせておくようなストレス圧の高い空間には相性が悪いような気もするので、消失はやっぱりテレビでやっておいた方が良かったような気がする。