ゴラクワールドはすぐそこにある

 よくネット界隈では、漫画ゴラク連載作品にありがちな強引なストーリーテリングを「ゴラクワールド」と揶揄する論調が目立つ。ちなみに数ヶ月前まで私もそうだった。ただ、七尾で漁師になって気づいた事、ゴラクワールドは意外とリアル!
 七尾では「らーめん・めし」と大書きされた看板を結構見かけるし、あのゴラクのノリは漁師の間ではかなり「普通」である。
 というわけで、そんなゴラクワールドの旗手・土山シゲルの最新作「ばくめし!」の第1巻。今のところ流れの料理人大張半次郎が競輪場や競馬場を渡り歩きながら料理を振る舞う、という内容。1巻の後半、二話目でいきなりつぶれかけの焼きそば屋の建て直しを始めてしまい、「食キング」と似たような話になってしまったのが気にかかる。2巻以降もこのままならちょっと単行本購入を考え直すかも。